「男の作法」池波正太郎 新潮文庫 [書評]
池波正太郎氏は私淑する人物の一人である。
この本は氏のダンディズムに関する考え方が濃縮された著書と言える。物の食べ方、カネの使い方、人間関係、等々、見習いたいと思うことが数多くしたためられている。
日々の生活に影響を受けた教えはとても多い。
(頁) (抜き書き)
30 人間という生きものは矛盾の塊なんだよ。死ぬがために生まれてきて、死ぬがために毎日飯を食って。。。そうでしょう。
74 整理なんかしない、読んだら忘れてしまいますよ。
83 天ぷら屋に行く時は、腹をすかして行って、親の仇にでも会ったように、揚げるそばからかぶりつくように食べなきゃ。
91 万年筆だけはいくら高級なものを持っていても良い。職業は無関係。
107 眠ったように往生するのが理想。それがためにも健康に気をつけるんだ。
137 昔チップはあげるのが普通だった。
141 男を磨くと言ったって、小遣いがなきゃ磨けない。
202 男は何で自分を磨くか、基本はさっきも言ったとおり、「人間は死ぬ」という、この簡明な事実をできるだけ若い頃から意識することにある。
204 「いつまで生きられるか」から全ては始まる。
207 あなたが奥さんの両親によくしていれば、奥さんはあなたの両親によくする。
214 役人でも会社員でも身銭を切りなさい。仕事そのものにね。
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