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「男の作法」池波正太郎 新潮文庫 [書評]

池波正太郎氏は私淑する人物の一人である。
 
この本は氏のダンディズムに関する考え方が濃縮された著書と言える。物の食べ方、カネの使い方、人間関係、等々、見習いたいと思うことが数多くしたためられている。
 
日々の生活に影響を受けた教えはとても多い。
 
 
 (頁) (抜き書き)
30 人間という生きものは矛盾の塊なんだよ。死ぬがために生まれてきて、死ぬがために毎日飯を食って。。。そうでしょう。

74 整理なんかしない、読んだら忘れてしまいますよ。

83 天ぷら屋に行く時は、腹をすかして行って、親の仇にでも会ったように、揚げるそばからかぶりつくように食べなきゃ。

91 万年筆だけはいくら高級なものを持っていても良い。職業は無関係。

107 眠ったように往生するのが理想。それがためにも健康に気をつけるんだ。

137 昔チップはあげるのが普通だった。

141 男を磨くと言ったって、小遣いがなきゃ磨けない。

202 男は何で自分を磨くか、基本はさっきも言ったとおり、「人間は死ぬ」という、この簡明な事実をできるだけ若い頃から意識することにある。

204 「いつまで生きられるか」から全ては始まる。

207 あなたが奥さんの両親によくしていれば、奥さんはあなたの両親によくする。

214 役人でも会社員でも身銭を切りなさい。仕事そのものにね。
 
男の作法 (新潮文庫)

男の作法 (新潮文庫)

  • 作者: 池波 正太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1984/11/27
  • メディア: 文庫
 


タグ:池波正太郎
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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら [書評]

先週末に新聞を読んでいたら今年のベストセラー本のランキングが出ていました。1位がタイトルの「もしドラ」でした。

まえから書店の棚にあって知ってはいましたが、「どうせ奇をてらったなんちゃって経営書だろう」と思って手に取らずにいました。やはりこそティのナンバー1なら読んでおかねばと思い買って読んだら、あにはからんや、とても面白いのです!

経営書として読んでもよし、小説として読んでもよし、久しぶりに最後の一行まで楽しませていただきました。最近では、終わり近づくにつれてがっかりすることが多かったので、この本は大満足です。

是非お勧めします。

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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

  • 作者: 岩崎 夏海
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/12/04
  • メディア: 単行本
 

タグ:もしドラ
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「KAGEROU」齋藤智裕 [書評]

発売日の今日早速買って読み始めました。結構面白そうですよ。

ウサギのアニーさんです。ちょっと迷惑そう。

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「こころのヨーガ」 赤根彰子 アノニマ・スタジオ [書評]

TSUTAYAでぶらぶらしていたところ目にとまった本です。

ヨガっていうのは身体的なエクセサイズだと思っていたのですが、精神的な面もあったのですね。

なるほどと思える一節。チベットのお坊さんの言葉だそうです。

「解決できることは心配する必要が無い。解決できないことは心配しても無駄である」

確かに、そうすれば心配は一切なくなるわけですね。でも、実践するのは難しそう。

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タグ:ヨガ ヨーガ
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「睡眠」 ラーシュ・ケプレル [書評]

いまハヤカワ・ミステリ文庫から最近出た、「睡眠」ラーシュ・ケプレル著を読んでいます。ケプレルの処女作ながら、完成度が高いという紹介文で購入しました。

上下巻もので、まだ上巻の最後のほうですが、抜群に面白いです。エンディングがどうなるかとても楽しみです。舞台がスウェーデンというのも珍しいですよね。


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「死刑囚最後の日」ヴィクトル・ユゴー [書評]

iPadでユゴーの「死刑囚最後の日」を読みました。訳は豊島与志雄さんです。青空文庫のi文庫が出しているのですが、元になる本の初版は岩波文庫の1950年です。今でも岩波文庫で出ています。

死刑囚の最後の一瞬までを物語っており、心情描写が悲しいほど旨く出来ています。死刑廃止が思想の根底に流れており、誰もが一度は読んだ方がよいと思いました。

全廃が良いのかどうか未だ私には分かりませんが、とても考えさせられる本でした。

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フランダースの犬 [書評]

会社からの帰りにiPadで「フランダースの犬」を読破。(たった50ページ。)菊池寛の翻訳も最高で、泣いた。
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スカイクロラ [書評]

楽しみにしていたスカイクロラをDVDで観た。

飛行機の描写以外はひどすぎ。アニメとして人物の絵は稚拙、ストーリーもまったく分からない。これが作品として成り立っていることが驚きである。

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Carmodel F1編 [書評]

モデルアートから出ているCarmodelの最新刊を買いました。F1特集でかなり細かく制作テクニックが説明されています。勤め人で夜30分から1時間ぐらいしか使えない身としては、ここまでの手間をかけるのはちとしんどい気が。。。

でも、改めてプラモデルの奥の深さを認識しました。

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子供の科学 [書評]

子供のころ一番好きだった雑誌です。今でも内容構成がほとんど変わらず出版されているのは本当に嬉しいです。この雑誌で、電気回路、天体、望遠鏡、工作、自然、等々、様々なことを教えてもらいました。

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その中でも一番熱心に取り組んだのが紙飛行機でした。今でも紙飛行機の神様である二宮康明さんの設計画用紙が付いているのは驚きです。私が小学生の時には、この画用紙を直接切って使うのはもったいなかったので、トレーシングペーパーで図面を写し取り、要らなくなった年賀状などに転写したうえで飛行機を作っていました。

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