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「創るセンス 工作の思想」 森博嗣 集英社新書 [書評]

プラモデルを制作していて時々、「こんなことを一生懸命やっていて何の為になるのだろう」と空しくなることがあったが、この本を読んでその悩みが吹き飛んだ。工作すること自体に意味があると筆者は言う。

48頁「ものを作る過程は、本当に楽しい。「完成した時の喜び」とよく表現されるけれど、それは違うと僕は思う。そもそも、ものを作って感じることの一つは、「完成した」という瞬間がいったいいつなのか分からない、という事実である。」

今の日本は「工作文化」が廃れてしまい、子供たちはTVゲームばかりに走り手を動かす工作の喜びを忘れてしまったと警鐘を鳴らしている。

モデラー諸氏必読の書である。


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